民泊ビジネスに興味がある方と話をすると、必ずと言ってもいいほど挙がるトピック。
“開業するなら、どこがいいかな?”
これまで、複数エリアで運営を携わらせて頂いている地元民の私が選ぶエリア3選をお伝え致します。
なんと言ってもまずは、那覇市

開業を控える初心者に最もお勧めするエリアはやはり、那覇市です。
観光で沖縄に来て、那覇に宿泊?
観光で来てるなら、中部北部の宿泊が良くない?と考える方も多いかと思います。
さらに近年、県内の各地開発が進み、ダウンタウンとしての那覇の印象が弱く感じている方もいるかもしれません。
しかし、那覇市はまだまだ強いです。
今も変わらず、国際通りは人気!
若者や観光客の間で、国際通りは相変わらず人気です。
近年だと沖縄三越跡に国際通りのれん街もできて、インバウンドが戻った時には賑わいが期待される新スポットです。
モノレールの利便性
那覇市内の観光はレンタカーは利用せず、モノレールで移動。
その間は那覇市内に滞在して、市内観光に専念する観光客もいます。
沖縄慣れしている方や外国人観光客に特に多い気がします。
理想の家賃と物件タイプ

那覇市はビジネスホテル含め、宿泊施設で溢れています。
そのため、一軒家タイプで開業できると差別化が図れます。
なかなかないと思いますが、下記条件を目安にすると勝負できるかと思います。
- 賃貸一軒家
- 家賃 10万円以内
大人4-5名による友人旅行や家族旅行の宿泊が期待できます。
駐車場はなくてもOKです。
那覇市内の宿泊施設で無料駐車場はほとんど無いので、施設周辺にコインパーキングがあれば、それで十分です。
北谷町

次にお勧めしたいエリアは北谷です。
若者や外国人観光客の間では、最も人気のあるエリアかと思います。
近年は、海岸側のアメリカンヴィレッジの開発も進み、お洒落なカフェや飲食店が並んでいます。
まるで、海外のリゾート地を訪れたような雰囲気です。
那覇市と違って、北谷町はリゾート要素も含んでいるので、宿泊単価を上げて客室販売ができます。
北谷町でも国道58号線を軸にして、西側が好ましいです。
(地名で例えると砂辺、宮城、港、美浜、安良波など)
理想の家賃と物件タイプ
私なら下記条件くらいを目安にします。
- 1LDKサイズのマンションタイプの場合 → 家賃 10万円前後
- 一軒家タイプの場合 → 家賃 15万円程度
沖縄県内で最も人気のあるエリアなので、他市町村と比べて北谷町の家賃相場は遥かに高いです。
正直、民泊可能な賃貸物件で上記条件はほとんど無いと思います。
しかし、開業初心者は家賃にそれほどシビアになって、民泊開業をしてほしいと思っています。
本島北部(本部町と今帰仁村)

正直なところ、これまで本部町と今帰仁村の民泊運営に携わったことはありません。
がしかし、沖縄の人気観光施設トップ5にランクインする美ら海水族館(1位)と古字利大橋(4位)の2つが本島北部にあります。
ちなみに、1位~5位は下記の通り。
- 美ら海水族館
- 国際通り
- 首里城
- 古字利大橋
- 万座毛
美ら海水族館による驚異的な沖縄北部への動員力

私個人的な感想としても、外国人観光客含め、ほとんどの方が美ら海水族館と古字利大橋には行っている印象です。
特に美ら海水族館がもたらす沖縄北部への動員力は凄まじく、沖縄北部の観光経済は美ら海水族館が支えていると言っても過言ではありません。
そのため、今回のようにコロナウィルスの影響で美ら海水族館が休館したりすると、周辺の飲食店や宿泊施設は影響を受けます。
北部は比較的家賃が安い。民泊可能な物件が見つかりやすい。

北部での開業をお勧めする理由としては、比較的家賃が安いこと。そして、民泊可能な賃貸物件が見つけやすいです。
本島南部や中部は民泊可能な賃貸物件は数も少ないため、その分家賃も上がります。
ですが北部になると、人口密度も和らぐからか民泊可能な賃貸物件は比較的、見つけやすい傾向にあります。
極端な話だと。同じ家賃10万で。
那覇や北谷:1R~1LDK
本部町や今帰仁村:庭付きの一軒家だったりします。
北部だと物件の多くが、海へのアクセスは良好です。
海が近いことは、観光客のニーズとマッチしていて魅力的です。
人が集まるエリアでの開業をお勧め

以上、3選を紹介してみました。
初めのうちは、人が集まる所に開業のお勧めをします。ライバルが多い中での戦いではありますが、その分需要もあります。
先述の条件でこんな家賃の物件があるはず無いと思うかもしれません。
しかし、家賃を抑えないと利益が薄くなります。
また、今回のコロナウィルスのような予期せぬ事態に対応できなくなります。
民泊業を始めるには、それほど家賃にはシビアに向き合ってほしい願いも込めています。
これから開業する際の判断材料となると幸いです。